証券業界は学生に人気の業界ですよね!なんとなく「自分の成長につながる」「高収入が期待できる」といったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
学生が普段の生活で関わることが少ない業界なので、証券業界についてきちんと理解できている学生は少ないです。まわりの学生と差をつけるためにも、証券業界を理解することが大切になってきます。
「証券業界を目指している方」や「証券業界を知りたいという方」まで、この記事を読んだら証券業界について理解できるようになります!
まずは証券会社について詳しく説明していきます!
目次
証券会社とは?

~証券会社について~
証券会社とは「株式や債権、投資信託、不動産投資信託の個人・法人への売買を手がける会社」のことを言います。
「リテール部門」…個人や企業の投資家向けに株式を売り出す営業を行う。
「投資銀行部門」…株式を売り出したい企業向けに投資家に営業やアドバイスを行う。
「リサーチ部門」…証券業界や金融業界の将来予測に必要な金融経済や証券の情報を調べる。
証券会社の仕事にはこのように3つの部門があります。3つの部門の中で新卒のほとんどは「リテール部門に配属」されると言われています。なのでリテール部門は営業部門と呼ばれているみたいですよ!
では実際に証券業界はどのような仕組みで、証券会社はどの立ち位置にいるのでしょうか?
~証券業界での証券会社の立ち位置~
企業が事業活動を広げて、規模を大きくしていくためにはお金が必要です。そのお金を集めるために「株式の発行」を行います。株式を買ってもらうことで、企業は新しいお金を確保することができます。
投資家は株式を買います。それは株式を持っていることで会社から支払われる「配当」をもうらうためです。また株価が変動することによって生まれる「売買益」をもらうためです。株式の取引を行うことで証券取引から利益を得ることができます。
この企業と投資家の取引の仲介を行うのが「証券会社」です。
投資家が株の売買をするために証券口座が必要です。証券会社を通して口座を開設します。しかし、ただ口座を開設してもらっても証券会社に利益はありません。
その口座で証券取引を行うと証券会社には手数料が支払われます。それが利益になります。なので証券会社はその自社の証券口座を多くの人に使ってもらわないといけません。証券会社は証券取引を増やしていくことで会社が成り立ちます。
実際日本には多くの証券会社があります。その中には「日系大手証券会社5社」と呼ばれる5つの会社があります。
その5社のそれぞれの特徴について紹介していきます!
日系大手証券会社5社の特徴

日系大手証券会社5社について知っていますか?日系大手証券会社5社とは「野村證券」「大和証券」「SMBC日興証券」「みずほ証券」「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のことをいいます。
・野村證券
野村證券は自己実現の場を提供するため、人事制度を整えています。入社3年目までを集中育成期間としています。その期間には様々な研修ができる環境があります。
研修では金融に関する基礎的な知識、営業に求められる思考などプロになるための専門知識を学ぶことができます。
主体的に動き、どんどん上を目指して働きたいという学生は多くの成長の機会がある野村證券がおすすめです。
・大和証券
大和証券は女性リーダーを増やすために、積極的に女性を採用しています。東証一部上場企業の中から業種ごとに女性が働き続けるための環境整備を行っている企業として評価されています。
他の証券会社よりも「女性役員・女性管理職」が多く在籍しています。新卒採用女性比率はホームページで50%と記載しています。
新卒の採用比率を載せている企業はなかなかないですよね!また女性だけではなく男性の育児休暇取得率は100%を達成しています。
ワーク・ライフ・バランスが整っている環境で働きたい学生はおすすめです。
・SMBC日興証券
SMBC日興証券は「お客さま本位の業務運営」を徹底し、能力が最大限発揮できる人材の育成を行っています。
特に新卒の教育に力を入れており、証券業界で通用する人材ではなく金融業界で通用する人材を育てる環境を整えています。
SMBC日興証券は「休日休暇・福利厚生・各種制度」が充実しています。時間単位での有給休暇や介護・育児の休暇を取得しやすい環境が整っています。
・みずほ証券
みずほ証券は「みずほフィナンシャルグループ」の傘下の証券会社になります。なのでみずほ証券は銀行とのつながりを強みとしています。
さらに海外展開も行っているためグローバルに働きたい学生におすすめです。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は三菱UFJフィナンシャルグループと外資系の金融機関Morgan Stanleyの共同出資により誕生した証券会社です。
金融機関とのつながりにより投資銀行部門に強みがあります。投資銀行部門に興味がある学生におすすめです。
日系大手証券会社5社の特徴について紹介しました。他にも地方にのみある証券会社が存在します。近年、証券口座が増えてきている証券会社が「ネット証券」です。
ネット証券について説明していきます。
ネット証券とは?

インターネットによるサービスがはじまったのは1998年になります。まだはじまってから、20年ほどしか経っていないんですね!
インターネット経由で証券取引サービスを提供する証券会社が「ネット証券」と呼ばれます。現在、個人投資家の株取引金額の95%以上がネット証券経由です。
~ネット証券のメリットとデメリットとは?~
メリット
・インターネットがあればいつでも取引ができます。「投資をしたい!」と思い立ってすぐに行動できますよね!
・手数料が安い。大手証券と数千円の差があります。
デメリット
・自分で投資先を決める。大手証券会社の場合、担当者からアドバイスをもらうことができるので、それを元に投資先を決めることができます。ネット証券は自分で判断することになるので、勉強が欠かせません。
・セキュリティのリスクがある。これはインターネットならではのリスクです。ログインIDとパスワードを自分で管理しなければなりません。
ネット証券のメリットは大手証券にはないものです。しかしデメリットの部分は大手証券では心配する必要がありません。
証券業界もネット証券がはじまったことで、変化しています。その中でなぜ自分が証券業界を目指すのか改めて考え、面接対策を行っていきましょう!
証券業界の面接対策について紹介していきます。
証券業界の面接対策について

まず、はじめに面接は第一印象が大切です。多くの学生をみてきている企業の人事は第一印象でどんな学生かわかってしまうみたいですよ…。
エントリーシートから面接に進めたのに、第一印象で落とされてしまうのは悔しいですよね!こちらの記事を参考に第一印象の研究してみてください!
好印象で志望企業の内定GET!第一印象が合否を決める!面接官へのアピールポイント◎
証券業界は「お金」に関わる業界です。そのため次の3つの力をもっている学生が求められます。面接のとき質問の受け答えの中で、証券業界が求める力があることをアピールしていきましょう!
~証券業界に求められる力~
・体力
「お金を扱う業界なのに体力?」と思うかもしれません。実際、証券業界の新卒は営業部門に配属になることがほとんどです。営業の仕事は体力が必要になります。
また海外市場の担当になると日本とは時差があるので、日本の夜の時間に海外市場が動いていることになります。
海外に目を向けると24時間365日市場が動いていることになります。そのためどの市場が担当になるかにもよりますが、働く時間が長くなることが予測されます。
日本でも朝の9時から市場が開始されるため、それよりも早い時間に会社に出社することになります。
仕事が忙しいときには夜まで残業も考えられます。だからこそ、面接では体力があるか確かめることが多くあります。
・数字に対する正確性
証券会社では数字を扱う場面が多くあります。その数字が間違っていると正確性に欠けてしまい、お客様からの信用を失ってしまうことにつながります。
お客様のお金を扱っていることを頭に入れ、ミスがないように業務を行っていきましょう!
面接では数字に対する意識や、今まで数字にどれだけ触れてきたか、責任感をみられています。
・論理的に考える力
証券会社では論理的に考える力が必要です。物事を冷静に捉え、論理的に考えていくことでお客様からの質問にも対応できます。
時には、お客様に予測していなかった質問をされる場合があります。冷静に論理的に考えず受け答えを行ってしまうと、お客様は不安になり、不信感にもつながってしまいます。
なので、お客様の目線に立ち質問の意図を理解することが大切です。論理的に考える力は、これから世の中がどんどん変化しても必要になってくる力ですよね!
面接では「自分を会社に入れたらこんなメリットがありますよ!」とアピールすることが重要です。自己アピールをすることで、自分のことを知ってもらえますよね!
「自分がどれだけその証券会社に入りたいのか」「証券会社に入ったらこんなことができます!」という部分をどんどん伝えていきましょう!
実際に証券業界の面接ではどのような質問を聞かれたのでしょうか?
証券業界の面接で実際に聞かれた質問10選!

証券業界の面接で実際に聞かれた質問を紹介します。
1.「関節金融と直接金融の違いはわかりますか?」
2.「証券業界は今後どのようになっていくと思いますか?」
3.「証券会社が社会にもたらす影響をどのように考えていますか?」
4.「多くの証券会社がありますが、なぜうちの会社を志望したのですか?」
5.「日本はなぜお金を投資ではなく貯金に回すと思いますか?」
6.「自分の一番の強みを教えてください。」
7.「ネット証券についてどのような認識をもっていますか?」
8.「証券会社で働く上で何が一番大切と考えていますか?」
9.「学生時代に一番頑張ったことを教えてください。」
10.「証券会社でどのように働いていきたいですか?」
証券業界全体に関する質問や、証券の知識に関する質問、学生の内面をみる質問などが多くなっています。
面接でどんな質問をされるのか、考えることで答えを準備することができます。答えを準備できると落ち着いて面接に臨むことができます。
まとめ

証券業界は日常生活であまり触れることのない業界かもしれません。しかし銀行にお金を預けていてもお金が増える状況ではないからこそ、投資に興味をもつ日本人が増えていくでしょう!
そのときに証券会社の役割が重要になってきますね!これから証券業界に興味をもつ学生も増えていくのではないでしょうか?
証券業界で働けるように面接対策を行っていきましょう!こちらの記事も参考に!読んでみてください♫
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