面接対策を進めていくうちに 「結局面接官って何を見ているんだろう…?」と思った方、いませんか?
どうやら面接官は「面接評価シート」というものを用いて面接をしているそうなのです。 戦いに臨むにはやはり敵を知らなければ始まりません!
そこで今回は、「面接は面接評価シートを用いてどのように行われているのか?」という面接の裏側の秘密を、皆さんと一緒に暴いていきたいと思います!
目次
面接評価シートとは?
面接評価シートとは、面接で 「どんな項目を」 「どんな基準で」 評価するかが書かれているものです。 面接官はこれをもとにして応募者の評価をつけます。
面接評価シートの主な役割は、大きく分けて ・面接官の違いによる評価の差を可能な限り埋めること ・求める人物像をある程度定めたうえで、面接で見るべき観点を明確化すること ・後に比較する際に、何となくの印象だけではなく可視化できる客観的な評価を残すこと の3つです。
もし面接シート無しで面接を進めると、運次第で合否が変わるなどの不平等が生じます。 例えば、能力の高さがほぼ同じのAさんとBさんがいたとします。
もし、Aさんが厳しい面接官、Bさんが緩い面接官にあたれば、Aさんは不合格でBさんは合格などと、能力が近しいはずの2人の合否が変わってしまう可能性が出てくるということです。
Aさんからすれば、自分の力の及ばない原因で不合格になるなんて、たまったものじゃないですよね(笑)
能力だけではなく、面接官同士で根本的に「求める特性の理解」に差がある場合も、通過する人物が変わってしまいます。
面接評価シートは客観的判断を可能にすることで、公平性を実現するのです!
面接官の観点!チェックシートサンプル
面接評価シートの役割が分かった所で、次は実際の面接シートがどんなものなのかを見てみましょう!
面接評価シートのサンプルが、こちらです↓ ええ人材採用研究所 結構色々なことを見られているんですね~! ちなみに私は「計画的行動」という項目を見て、「あー、計画は立てるけど、実行に移しきれないことが多いから気をつけなきゃ…」 と思いました(笑)
皆さんはどこか気になった項目はありましたか? 「あれ、意外と私いけてるじゃん!!」 「やばい、ここの項目の力ないな…」 など色んな感想を持ったと思います!
重要なのは、面接官がどのようなポイントを見ているかをきちんと理解した上で面接の準備をするということです!
今の段階で十分求められる能力を持っている人も、まだ少し足りていない人も、 「面接官に”評価対象の要素を持っている人間だ”と思ってもらう」 という事を意識すれば合格率を上げられそうですね!
面接評価シートの作成手順を知って根本を理解しよう
面接評価シートの概要が分かったところで、次は面接評価シートの作成手順を知ってさらに理解を深めていきましょう! では面接評価シートは実際どう作られているのか?というと、おおよその具体的な手順はこんな感じです。
1,どんな評価項目があるかを確認する 2,自社の求める人物像を決める 3,求める人物像を選ぶための評価内容を決める 4,評価をする際の明確な基準を決める 5,具体的な質問例を用意する では、簡単に1つずつ見ていきましょう。
1,どんな評価項目があるかを確認する 評価項目を決める前に、まずは一般的にどんな評価項目があるかという全体像を把握します。選べる選択肢をきちんと見たうえで、求める人物像を決める準備をします!
ちなみに昨今では、経済産業省が掲げている「社会人基礎力」というものが注目されています。
ちなみに、社会人基礎力の3つの能力の具体的要素はこのように設定されています! 「前に踏み出す力」:主体性・働きかけ力・実行力 「考え抜く力」:課題発見力・計画力・想像力 「チームで働く力」:発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力
これらの力はどの職種に就くとしても大切になってくるはずなので、意識して生活できると良さそうです◎
2,自社の求める人物像を決める 大体の評価項目、つまり「どんな人がいるか」を把握した後は、自社が求める人財の特徴を決定します。
人物像の決定の際に考慮することは ・自社のこれからの方向性で活躍できそうなのはどんな人か ・今まで活躍してきた社員にはどんな特性があったか ・自社の文化や雰囲気に合いそうなのはどんな人か ということです!
一言でいうと、 「一緒に自社を大きく発展させられる人」 ですね!
3,求める人物像を選ぶための評価内容を決める どんな人が欲しいか決まったら、次は適切な判断ができるようにその人物像に当てはまる評価項目を考えます。
積極性、行動力、忍耐力、協調性…など、それぞれの企業で働くにあたって特に重要な項目は何か?ということですね!
4,評価をする際の明確な基準を決める 評価項目が決まったら、評価基準を決めます。 評価基準とは 「どういった基準を満たしていればどのような評価になるのか」 を正確に定めるものです。
一般的には具体的な条件と段階的数値評価を設定します。 例えば、「判断力」という評価項目を評価する基準は ・自身の考えを明確に示せるか ・常識はあるか ・決断のスピードは早いか ・相手の意見に流されないか などが設定できます。
判断力の総合的な評価は1~5の5段階でつけます。 明確な評価基準がないと、 「何の条件を満たせば判断力があると言えるのか」 の判断基準が人によって変わってしまうため、客観的な判断が難しくなります。
具体的基準を決めることによって、面接官によって評価が変わることを防ぐことが出来るのです!
5,具体的な質問例を用意する 自社に来てほしい人物像を決め、評価項目と基準の設定が完了したら、最後に質問内容を用意します。
評価項目と基準が決まればもうそれでよい気もしますが、平等な客観的判断のために、念には念を入れて大まかな質問内容まで決めてしまいます!
こうしたほうが、面接官も決められた質問をすれば良いのでやりやすいですね◎ 面接評価シートの大まかな作成手順が分かると、より面接官サイドの気持ちが分かってくるような気がしますね!
面接評価シートを踏まえた面接の攻略方法
さて、面接評価シートの全貌が分かったところで、いよいよ面接の攻略方法について考えていきましょう!
シート作成手順の説明の通り、面接評価シートは企業が求める人材の特徴が大きく反映されます。
この特性を踏まえた上でできる対策は 1,まずは自分の現状を把握する 2,どの企業でも必要とされそうな能力を身につける、それぞれの要素をアピールできるエピソードや表現方法を考える 3,求められる要素を企業ごとに調べる・予想する の3つです。順に対策していきましょう!
1,まずは自分の現状を把握する 沢山の評価項目を知ったところで、まずは「今自分がどんな状態か」を考えてみましょう! どんな能力が高くて、どんな能力が足りないか。
冒頭で、”戦いは敵を知らなければ始まらない”と言いましたが、 同様に自分のことについても知っておいた方が良さそうです。
自分の過去の経験を思い出し、根拠を提示しながらまずは5段階で自己評価してみましょう!
2,どの企業でも必要とされそうな能力を身につけ、次に要素をアピールできるエピソードや表現方法を考える 社会人基礎力のように、どの企業にも共通して評価される項目をまずは身につけましょう!
また、社会人基礎力に限らず、基本的なコミュニケーション能力やマナーなども身につけてた方が良さそうです。
面接をするのですから、よっぽどの異常なハイスペック人材でもない限り「コミュニケーション能力ゼロだけどOK!」「マナー最悪だけど良いか」 となるとは考えにくいですからね…!(笑)
評価項目に対応する能力を身につけたら、次は 「評価項目を高い水準で満たしています」 ということを証明できそうな自身のエピソードや表現方法を考えていきましょう◎
例えば、目標達成能力をアピールしたいときは、「3年間続けた水泳において目標としていた大会で優勝できた」などのエピソードを伝える。
また表現力の高さをアピールしたいときは、 面接官との会話で人を惹きつける話を論理的に分かりやすくするなどがあります。
3,求められる要素を企業ごとに調べる・予想する 面接を受ける企業があれば、まずはその企業が求める人物像を知ることからはじめましょう! 求める人物像を知る方法としては、 ・会社説明会で人事の採用担当者にどんな人を求めているか質問する ・企業の中長期計画を調べて、求める人物像を推測する ・OBOG訪問をして、どんな人が活躍しているかを尋ねる などがあります!
このように、該当企業の「面接評価シートに書いてありそうな評価項目」を調査・予想した上で、その要素が自分にある根拠を示すエピソードや表現方法を決めていきます。
このように戦略的に面接対策を進めていくことで、面接通過率は格段に上がります!
まとめ
さて、今回は皆さんと「面接の裏側」を探ってきました。 面接評価シートをある程度予測した状態で面接準備をすることが、面接突破のカギと言えそうですね!
恐らく、評価されることを知っているか知らないかで、大きな差がつきます。 行きたい企業の分析をしっかりして、万全の状態で面接に挑みましょう!!